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受給前におさらい!「老齢年金」

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還暦という年齢が近づくと、そろそろ「年金」のことが気になるもの。65歳から受給できることは知っていても、詳しくはわからないという人は意外と多いようです。年金は、老後の収入の重要な柱となります。受給の前に一度おさらいしておきましょう。

公的年金の基礎知識

まずは、年金の制度について簡単におさらいしておきましょう。 年金には「公的年金」と「私的年金」がありますが、今回は年金の基本となる「公的年金」についてお話します。

公的年金には、「国民年金」と「厚生年金」があり、2階建構造になっています。1階部分は「国民年金(基礎年金)」で、日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人に加入義務があります。そして、2階部分は「厚生年金」で、「国民年金」の上乗せとして会社員や公務員の人が加入します。 受給できる年金については、一定の年齢になると受給できる「老齢年金」の他に、20歳から60歳の現役世代のうちに病気や怪我で働くことができなくなったときに受給できる「障害年金」、20歳から60歳の間に亡くなった場合は、その人によって生計を維持されていた遺族が受給できる「遺族年金」の3種類があります。

「老齢年金」いくらもらえるの?

多くの人にとって老後の収入の重要な柱となるのが「老齢年金」です。 老齢年金には、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があり、国民年金加入者は「老齢基礎年金」を、厚生年金加入者は「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」を受給することができます(それぞれ要件を満たす必要があります)。 例えば40年間、国民年金の保険料を支払い続けた場合、満額で年間78万100円(月64,941円)を「老齢基礎年金」として受け取ることになります。厚生労働省の「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、実際に支払われている国民年金受給者の平均年金月額は55,464円となっています。 「老齢厚生年金」の給付額は、報酬額と加入期間によって決まり、人によって異なります。厚生労働省によると、厚生年金受給者の老齢年金の平均月額は147,927円(基礎年金を含む)となっています。 いくら年金を受給できるのか分からない人は、日本年金機構の「ねんきんネット」でシュミレーションしてみるといいでしょう。将来受け取る年金の見込額をパソコンやスマートフォンから24時間いつでも確認することができて便利です。

年金はいつからもらうと得する?

年金受給の開始年齢は65歳が原則ですが、前後5年の繰り上げ・繰り下げが可能です。そして、年金受給額は65歳より早いほど減額(最大30%)され、遅いほど増額(最大42%)されます。 例えば、65歳で受給すると15万円もらえる人が、60歳で繰り上げ受給をすると10.5万円に、70歳まで繰り下げすると21.3万円になります。 もし長生きする自信がある人や65歳以降も働くという人は、受給時期を繰り下げて増額を狙うのもいいかもしれません。 ただし、累計金額で見た場合、70歳からもらい始めた人が受け取る金額が65歳からもらい始めた人よりも上回るのは、81歳10か月のとき。82歳まで生きないと得をしない、ということも考慮しておいた方がいいでしょう。 いつから受給を開始すれば得なのかは気になるところですが、何歳まで生きるかはわかりませんし、ライフスタイルや価値観も異なります。自分に合った受給の時期をじっくりと考えてみるといいでしょう。

特別支給の老齢厚生年金とは?

最後に、「特別支給の老齢厚生年金」について知っておきましょう。通常の老齢厚生年金は原則65歳以降、一生涯支給されますが、この「特別支給の老齢厚生年金」は60〜64歳の間だけ支給されるものです。 これは、昭和60年の年金法の改正で、当時60歳から受給できた厚生年金が65歳に引き上げられましたが、その経過措置として暫定的に用意された制度です。そのため、対象者が60歳以上であるとともに、男性の場合は昭和36年4月1日以前に生まれた人、女性の場合は昭和41年4月1日以前に生まれた人に限られています。また、老齢基礎年金の受給資格期間が10年以上あることも条件になっています。 気をつけたいのは、この「特別支給の老齢厚生年金」は通常の老齢年金とは異なること。中には受け取ることで、通常の老齢年金の受給額が減額されると勘違いしてしまう人がいます。また、繰り下げ受給をすることで年金額が増額すると勘違いする人もいます。しかし、「特別支給の老齢厚生年金」と通常の老齢年金は別物です。対象の人は、申請もれのないようにしましょう。

ゆとりある老後のために準備しよう!

ゆとりある老後を生きるために、年金の受給は重要なカギとなります。自分はどんな種類の年金を、いくら受給できるのか、そして何歳からもらうのがいいか、今後のライフプランも踏まえて、一度じっくりと考えてみましょう。

参考